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【Owner’s voice vol.1】山本のハンバーグで新たな挑戦

2020.11.08

僕らのルーツを辿る、新たな挑戦。

北海道初上陸の「山本のハンバーグ」を運営するのは、東京と札幌でラーメン「一風堂」の暖簾を背負う株式会社STAY DREAM。代表の篠原猛は、福岡出身の九州男児。18歳から博多一風堂で修行し、博多ラーメンの可能性に魅了され、自分の中に息づいている価値観と味を伝えながら確かめるために、北海道で一風堂を始めた。でも、ここで「なぜラーメン屋がハンバーグ?」と聞きたくなる。だからこそ今回は、新たな挑戦に対する気持ちを伝えたくて、コラムの筆を取った。まずは、“なぜなのか”というところを篠原に聞いてみることに。

なぜラーメン屋さんから一転、ハンバーグを始めようと思ったのですか?

「僕は、元々『山本のハンバーグ』のファン。何度食べてもやっぱり美味しいから、このハンバーグを北海道でも食べてほしいと思って始めることにしました。ハンバーグって食べやすいし、家族で食べに行っても子ども達も喜んでくれるでしょ。そして、大人になった今も結構な頻度で食べたくなる(笑)、みんなが大好きなハンバーグだから。僕らの味を追求する面白さや、一風堂で培ってきた考え方ともリンクしました。山本のハンバーグも、それぞれのエリアで地産地消をしながら地域に根付くことをやっていて、そういうことも大切にしたい。」

一風堂で培われたものが引き継がれているのですね。

「一風堂はどこでも味はほぼ同じと思われがちだけど、実はそんなことはない。もちろん広めていくためにはルールを決めなきゃならないのは当たり前なんだけど、枠に甘えて進化がなくなったら、お客様はワクワクしなくなっちゃうと思う。一風堂は地域ごとに独自のこだわりがあって、味の違いを切磋琢磨できる仲間がいるし、おいしいという枠の中で高めていく文化が根付いている。だからこそ、常に変わらない為に変わり続けることが面白い。お客様に一緒に楽しんでもらい、多くの人に美味しいものを通じてもっと豊かになってほしいからこそ、新たな挑戦をする気持ちが湧いてくるんですよね。」

昨日できなかったことも、今日はできるようになる。

篠原は、とにかく人が好きだ。「人に喜んでもらえるか」ということはいつも原動力になっているし、それはお客様だけじゃなく社員やスタッフに対しても同じことを考えている。「人の可能性を縮めない」というのが口癖で、チームの結束力を最も大切にしたいという。

 

「僕らが1店舗だけではなく店舗を増やしてきたのは、仲間がいたからなんです。社員やスタッフの可能性を広げたいと思うからこその自然な流れでした。性格や経歴、性別もバラバラ。でも、みんな違うからこそいいんだと思っています。最初の頃は、辞めちゃったら会社として困ると思ったこともあったんですが、共に成長していく中で、みんなの人生の背中を押せる存在になりたいと思うようになりました。せっかく出会った仲間だからこそ、そういう環境をいかに作れるかが大事だし、だからこそ新しい業態をやりたいという思いが強くなったんです。ラーメン屋になりたい人と、ハンバーグ屋になりたい人ってきっと違うでしょ?でも、仲間として同じ方向に走るからこそ、相手を受け入れることができるようになったり、環境や雰囲気も刺激になるんだと思うんです。『山本のハンバーグ』を通じて、どんな化学反応や価値観が生まれていくのか。とにかく目が離せなくなるような存在になりたいですね。」

価値観の原点は、母と過ごした時間。

飲食業の道へ進むことになったのは、正直たまたまだったりするらしいのですが(この話は長くなるのでまた後日)、考え方や価値観の原点になっているのは幼少期の経験に遡る。今の篠原を形作る原点に触れたくて、さらに話を聞いてみた。

 

「僕の両親は、夫婦共働き。父は看板屋で、母は学校の用務員だった。朝は二人とも早かったので、僕と兄が起きるとすでに両親は出勤していたけど、朝食は必ず用意されていて。それを食べてから兄と登校する毎日だった。もちろん、朝食べた後の食器は、流し台に放置して出てくるんだけど、ある日ふと『この食器を洗っておいたら母親がすごく喜ぶんじゃないか』って子どもながらに思ったことがあったんですよね。帰ってくる前に試しに洗っておいてみたら、想像以上に母親は喜んでくれて。ああこうやったら人は喜ぶんだと、すっごくうれしかったんです。それからは、サプライズお手伝いが楽しくなって母が帰ってくる前に廊下のモップがけをしたり、洗濯物を取り込んでおいたりして、その度に母が喜ぶ顔を見ることが大好きになりました。あとは、極力手作りのものを食べさせてくれたおかげで、味の感覚のベースもできたのかもしれない。そんな僕は180cmを超える長身になって、全く風邪もひかない強い体を手に入れたんだけど、母に会うたびに『私のおかげであんたたちは健康でいられている』っていつも言ってくる。でも、多分それは本当のことだと思う。食べ物の力って、それくらい本当に大きいですよね。」

 

 

 


株式会社ステイドリーム 代表取締役

篠原 猛

 

1997年、一風堂に入社。2000年には力の源カンパニーに入社。

2003年、一風堂札幌狸小路店店長に。

2010年、暖簾分け第一期生として新たなスタート。

2014年から札幌と東京に一風堂を6店舗展開。

2020年には札幌に山本のハンバーグをオープン。