一風堂との出会いについて
教えてください。

ミュージシャンを目指して上京した際に求人を見て、銀座店でアルバイトを始めたんです。一風堂は福岡で暮らしていた時に店先にハーレーダビッドソンが停まっていたりして「かっこいい大人たちが働いているお店だな」と思っていました。

ミュージシャンを
目指していたんですね。

音楽が好きで、学生だった18歳の頃から、バンドでギターとボーカルを担当していました。音楽は自分の言葉や姿で、人を感動させることができるのが魅力で、僕自身も、感動させられた経験はいっぱいあります。今でも仲間同士で、夜中に練習して月1回はライブを開催しています。一風堂でランチタイムに働いて、夜はライブという日もあります。

一風堂で働いていて、印象に
残っていることはありますか。

10年ほど前、銀座店のスイングドアの所で、いつも厨房を見ていた小学生の男の子がいたんですよ。その子が、大人になって彼女を連れて来てくれて、「僕、ずっと厨房を見ていた、あの時の子どもです」と声かけてくれたんです。働いている姿を、小さい子どもたちの記憶に残せたことが嬉しいですし、これからも、そういう仕事をしていきたいなと思います。

チャレンジしたいことは？

「本物」を表現していきたい。良いところ悪いところを見極めて、時代に合わせたお店づくりをしていきたい。それから、ラーメン店以外にも、チャレンジしてみたいという思いもあります。小さい規模でもいいから、社員のチームで商売することが現実になったら面白いと思うんです。そのためにも、社員の考える時間をつくるのも僕の役割だと考えています。

どんなチームをつくって
いきたいですか。

仕事なので苦しいことはあると思うんですが、苦しい中で得たものは一生残ります。もちろん、仕事だけに固執するではなく、プライベートも充実させてほしい。家族を大切にしつつ、自分を磨くことを大切にしつつ、それを、会社に反映させられるようなチームができ上がった時に、みんなが輝くと思うんです。そこで自分の笑顔がつくれるか。周りを笑顔にできるかが、僕にとっての挑戦。みんなが同じ方向を向いているような会社をつくりたい。「かっこいい」「かわいい」「素敵だな」と思える、そんな集団にしたいですね。

休日はどんな過ごし方を？

家族サービスですね。19歳の娘と3歳の息子のふたりの子どもがいるので、食べたいものを聞いて、スーパーに買い物へ行きます。その間に奥さんを遊びに行かせてあげたりします。いつも仕事とバンド活動をさせてもらっているので、奉仕活動です（笑）。あとは「今日はここに行こうかな」と決めて、面白そうな店があったら見つけて入る。買い物が好きで、服や生活雑貨を見たりするのも好きです。

心がけていることはありますか。

常に「人の笑顔をどうやって作ろうか」と考えています。機嫌が悪そうな人見ると、気になって仕方ないんですよ。みんな笑顔がいいですよね。なんとかして笑わせようと思うし、最後には笑顔で終わらせようと思う。あとは、かっこいい爺さんになりたいです。気持ちは35歳で止めてますけどね（笑）。