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スタッフトーキング at 山ハン

2020年10月8日

山本のハンバーグ 札幌店 店長 櫻井直子さん

事務職のOLからラーメン屋になったと聞きました!

そうなんです。18歳から25歳までは、今の私からは想像がつかないかもしれないんですけど、事務職でずっとデスクワーク。そんなに体は疲れていないはずだし休みもたっぷりあったのに、性に合わなかったのか疲れる日々でした。唯一の楽しみは、仕事から帰ってから飲むビール(笑)そこから、新しいことがやってみたくなって、学生時代もアルバイトは未経験だったにもかかわらず、25歳で人生初アルバイト!19、20歳の子たちと一緒にバリバリ働き、慣れない立ち仕事で足が棒になる毎日でしたが、それまでに感じたことがないくらい充実感があったんですよね。新しいことが起こるし、みんなで連携プレイをしながら部活をしているような感覚でした。

 

そこからずっと札幌で働いていたんですか?

最初は、一風堂 札幌狸小路店にアルバイトとして入社しました。丸4年が経ってから社員になったんですけど、そのあとは長野3年、神奈川2年、東京2年という感じで結構異動しましたね。途中、現場で働くことが辛くなった時期があって就業時間の半分はデスクワーク、半分は現場という働き方をさせていただいた期間もあったんですが、デスクワークはやっぱり物足りなくて。若いうちに、それに気づいていたはずだったんですが、その時間を会社からいただけたおかげで改めて現場が好きなんだなと気付かせてもらうことができました。

なぜ今後はラーメンの一風堂からハンバーグへ!?

正直、東京の一風堂で働いていた時は、将来のことについて悩んでいました。ラーメンは大好きだけど、長く働いていたので刺激が少なくなっていたんでしょうね。仕事は好きなので、他のことにも目を向けてみたいなと考えていました。そんなときにSTAY DREAMの代表である篠原さんが声をかけてくれたんです。 「櫻井、二年後に札幌に山本のハンバーグを出店しようと思うんだけど、責任者を引き受けてくれないか。」と。なんだか見透かされていたのかというほど絶妙なタイミングで、即座にやってみたいと思いました。“期待に応えたい”という気持ちが、自分の未来を奮い立たせてくれました。

 

STAY DREAM 代表の篠原さんを一言で語ると!?

一言でいうと・・・“人の力を信じ続ける人”でしょうか。元々、私がアルバイトで一風堂の札幌狸小路店に入社したときの店長が篠原さんだったので、「自分で悩んで考えさせて成長させてくれる」という考え方は理解しているつもりだったのですが、山本のハンバーグの準備に向けて一緒に働く時間が長くなって、想像していた以上に任されていることに気づいたんです。本当に一から自分が切り開いていかなければいけないんだと。お店を作ることはしたことがなかったので大変なことだらけでしたが、一から自分で悩みながらやることで成長を実感できました。この感覚を味わせてくださったんだと思うと、本当に感謝がこみ上げてきました。時々、「困ったら相談に乗るよー」と声をかけてくれることで、ほっとする場面もありましたね。

 

オープンするにあたって大変なことも多かったのでは?

そうですね。会社としても初めての業態で、しかも商業施設の中でも一等地の場所。期待もされていたし、プレッシャーも感じていました。オープンへ向けて準備を進めていた頃に、ちょうどコロナウイルスが蔓延してしまい、商業施設自体の開業日も延期に。オープン日は決まったものの、密を避ける風潮が強まる中で、なかなかお客様に来ていただくことは難しいだろうなと考えていました。ハンバーグを作りすぎて余ってもいけないし、場合によってはテイクアウトを考えておいた方がいいかなとか、「来なかった場合」のことを自然と想定するようになっていたんですよね。そうしたら、篠原が「300、400人というお客様が一日に来たらどうするん?もっと来てもらえたときに何ができるのかを考えてほしい!」って言われて・・・確かにそうだなと思いました。でも、蓋を開けたら本当に社長の言う通り。毎日、たくさんのお客様にご来店いただき、社長の言葉の重みと鋭さを感じました。自分で天井を決めないことで、夢や未来が広がることを感じさせてもらっています。

仕事が忙しいと思いますがプライベートの時間はありますか?

仕事も大好きですが、実はお休みもすごく好きなんです。特に、旅行することが趣味で、無計画にその日の気分で一人旅するのがいいんですよ。飲食店で働いている時間が長いので、常に人と関わる生活だからこそ、気の向くままに旅をすることにハマったのかもしれません。海外も好きですが、日本のさまざまな地域に宿も決めずにふらっといくのが好きです。朝、ちょっと寝坊したってそれもそれでよくて、宿の目の前にあるバス停から聞いたことがない地名の場所までとりあえずバスに乗って、知らない土地に身を置いてみるんです。テレビ番組とかも、外国の方が日本にきて一人で頑張っているものとか好きなので、どういう状況になろうとも楽しみに変えるっていう感覚が好きなのかもしれません。

仕事をしていて一番楽しいことはなんですか?

一番は、スタッフの成長ですね。できなかったことができるようになったり、若い子も多い店なので人格がメキメキとレベルアップしていく様子を目の前で感じることができます。例えば、領収書を書く時にすごく字が汚いスタッフがいたんです。きっともっと大人になってから困るんじゃないかなと思って、漢字ドリルを買ってきて宿題を出したんです(笑)その後、スタッフは辞めて就職試験を受けていたときに面接官に「履歴書の字が上手だね」って褒められたと、泣きながら店まで報告しにきてくれたんです。小さなことかもしれないけれど、若いうちに関わった人によって、人生が大きく変わることもあるからこそ丁寧に向き合っていきたいなと思います。

 

うちの会社らしいなと思うところはありますか?

みんなが「私が、僕がやらなきゃ!」という気持ちが強くて、貪欲で熱い人が多い気がします。仕事熱心で、自分が変えるという意気込みの人。やらされているという感じの人はたぶん一人もいなくて、みんなが当事者意識を持っています。例えば、山本のハンバーグのオープンの時にも、会社から言われているわけでもないのに、各店の店長が自分の店のシフトを勝手に調整して、「この日に手伝いに行けるからなんでもやるよー!」と声をかけてくれたりするんです。あったかいですよね。自分たちの会社という意識を社長以外もしっかり持っているというところが“うちの会社らしい”と思います。

最後に一言ありますか?

山本のハンバーグはSTAY DREAMにとっても初めての業態でしたが、これからも進化を楽しんでいきたいですね。あとはスタッフやお客様ともゆっくり関わっていける店を作っていきたいです。まだまだやりたいこともたくさんあるので、丁寧に楽しく働きながら、まだまだ成長していきたいと思っています。